一人の男が青年に襲いかかった。
青年はその場で殺されると男は遺体をトランクに乗せ、そのまま走り去った。
その後も殺されてはトランクで運ばれるという怪事件が続き、いつしかボーンマーダーと呼ばれるようになった。街ではボーンマーダーに注意するよう呼びかけられた。
そんなある日、スーパーで買い物を終えたサニーは店を出ようとしていた。
ドオオオオオオン
突然車がスーパーに突っ込んできた。突然の衝撃に騒然となる中車から一人の男が現れた。
「皆殺しだ!骨を見せろ!!」
男はそう叫びながら無差別に襲いかかるが、サニーに阻まれた。
「なんで骨が見たいのか知らないけどこれ以上のことはさせないよ!ボーンマーダー!!」
サニーは凄まじい形相でボーンマーダー(以下ボーン)を睨んだ。
「葬式で火葬と骨上げを経験すりゃ骨に興味持つだろ?俺はその快感から殺して火葬した奴の骨をコレクションしてんだよ。」
あまりに身勝手な動機にサニーは怒りを顕にするが、流石に店内で戦うのはまずいので店の外に出た。
店を出て広場に出るとサニーはボーンに拳のラッシュを浴びせた。
ボーンも負けじと拳のラッシュで応戦し、目にも止まらぬ激戦が繰り広げられた。
そして
ドドドドドドドドドドッ
サニーはマシンガンを撃ち続けた。攻撃は効いたかに思われたが、ボーンは殆どダメージを受けていなかった。
「てめえの骨は俺が頂く!!」
ボーンはそう言うと指から黒い光線を放った。サニーはエネルギー弾で打ち消すと気功波を放ち、追い込むがボーンも気功波で反撃し、気功波の押し合いになった。
「俺の強さの秘密を教えてやろうか?」
ボーンはそう言うと威力を上げさらに続けた。
「火葬して回収した遺骨はな、俺が食い尽くしたんだよ。」
衝撃の一言にサニーは少しずつ押されていった。
「俺は集めた遺骨が見つからねえように喰らい尽くしてきたからバレずに逃げてこれたのさ。腕っ節のいいてめえの骨を食えば天下無敵も夢じゃねえぜ!」
ボーンの気功波はサニーを追い込み、サニーはその場に倒れた。
「終わりだな。てめえの骨はいただくぜ!!」
ボーンはサニーを拉致しようとした。
サニーが発したビームがボーンを直撃した。
「バカな、何故だ!?」
ボーンは動揺する。
「残念だったわね。私から骨を奪うことが大間違いだったことに気づいてないのね。」
起き上がったサニーはエネルギー弾を撃ち続けた。
「より強い人間の骨を食べれば強くなる?でも、相手が悪かったということには気付けなかったその誤算を、とくと見せてやるんだからあああああああああっ!!!!!!」
サニーの激しい猛攻はボーンを追い詰めてゆく。
そしてサニーは特大のエネルギー弾をボーンに投げつけた。エネルギー弾はボーンを飲み込むと大爆発を起こして消えた。
後日、半壊したスーパーは保険が下りて改修されたようだった。骨と快感、その因果関係は何を物語っているのか?それは誰にもわからない。
終わり